●エリア:Rocky Mountain National Park (CO)
●ルート:Alpine Ridge Trail(ピストン)
●距離:0.7 mile
●標高差:147 ft
●難易度:🌠(Easy)
●登山口:トレイル・リッジ・ロードのアルパイン・ビジター・センター
ロッキーマウンテン国立公園に行くなら「アルパイン・リッジ・トレイル」は絶対に見逃せない絶景スポットです。「アルパイン・ビジター・センター」の駐車場横からスタートするため、非常にアクセスが楽で、駐車スペースの有無を心配する必要もありません。きちんと整備され、短時間で戻ってこれるので、観光客にも人気が高く、スニーカーで登れます。トレイルというより少し高いところにある展望台まで歩いていくといった感じの簡単なルートなので、このブログでも難易度は一つ星にしていますが、侮れないのはその高度。「アルパイン・ビジター・センター」は米国内で最も高い場所にあるビジター・センターで、その上にあるビューポイントの標高は1万2005フィート(3659m)もあり、富士山の頂上(3776m)に近い高さです。このため、普段標高の低い場所で暮らしていて、コロラドやRMNPに着いた初日に歩くと、体を鍛えている人や、相当山登りに慣れた人でも、息切れがして、何度か立ち止まることになるかもしれません。普段よりペースを落としてゆっくり登るのが賢明です。
ビジターセンターの駐車場に入ると、向こうの小高い丘に目指すトレイルが見え、たくさん人が歩いているのがわかります。
登り口には、雷や嵐の時には登るなという注意書きがあります。これは絶対守らないと危険。
トレイルには、人が道の外にでてツンドラを踏み荒らさないよう、両サイドにロープが張られ
向こうにはロッキー山脈の山々が一望できます。
一番上まで行くと標高1万2005フィート(約3659m)のサインが立っています。この女性は、こんな高いところにサンダルで来ているわけで、考えてみればすごいことですよね。
コロラドの高い山に登ろうというハイカーにとってこのトレイルは、自分の体がどの程度高度に慣れているかを手早くチェックするのに役立ちます。私はニューヨークから飛行機でコロラド入りした当日と、パーク内でいくつかのトレイルを歩いた後の2回登りましたが、体が感じる負担度が全く違いました。初日は、すぐに息が切れて苦しくなったけれど、二回目は呼吸がしやすくなり、その数日後にエルバート山に登る予定だったため、体がだいぶ高度に順応してきたことが実感できて少し気が楽になりました。
また、2回登ったことで、時間帯やその日の天候で必要な服装が全く違ってくるということもよくわかりました。私が登ったのは8月で、2回のハイクの間隔は3日しかあいてなかったにもかかわらず、1回目は天気のいい日の午後だっため、薄手のシャツにジャケットを羽織る程度で全く問題なく、ショーツで登っている人もいました。でも、二回目は早朝であまり天気もよくなかったため、冬のような寒さで、ジャケットの下にフリースを着込んでニットの帽子や手袋を着用するほどでした。コロラドの高い山は、多くの人で賑わう夏でもけっして甘くみてはいけないのです。
実際、このエリアの夏は短く、車でアクセスできるのは年のうち4ヶ月半といわれ、10月になると気温が下がり雪も降り出して、冬に向け閉鎖の準備が始まります。上からビジターセンターを見下ろす景色も、2月には雪に埋もれて一面真っ白になるようです。