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キャッツキル35’sの一つ「バルサムレイク・マウンテン」のファイアータワーから周囲の山々を一望

ニューヨーク

バルサムレイク・マウンテンは、ニューヨークの「キャッツキル・パーク」の南部にある人気の高い山です。標高は3723フィート(1135m)で、キャッツキルでは14番目に高く、「Catskill 35’s」(詳しくはこちら)の一つにリストされています。頂上にあるファイアータワーは有名で、1887年にニューヨーク州で初めて山頂に開設された歴史的に価値のあるものです。最初は木造でしたが、1919年に建て替えられた現在のタワーはスチール製になっています。これは1988年に一旦閉鎖されましたが、2000年に再オープンしました。さすがに火の見櫓だけあって、一番上まで登ると周囲の山々が一望でき、天気が良ければすばらしい景色を楽しめます。このコースはシンプルで、サインもわかりやすく、比較的簡単にピークに到達できます。

●エリア:Balsam Lake Mountain Wild Forest (NY)
●ルート:Balsam Lake Mountain via Dry Brook Ridge Trail Loop(時計周り)
●距離:4.3 mile
●標高差:1187 ft
●難易度:🌠🌠
●登山口:42.02408592197166, -74.59970389787188

トレイルヘッドの駐車場はターン・ウッド・ロードの奥の行き止まりに近い場所にあります。もし、Googleマップを使っていて、ターン・ウッド・ロードの途中で右側にでてくる鎖で閉鎖された道を行くように指示されても、無視してください。そのまま先に進むと下の写真のような表示がでてきます。

Balsam Lake Mt Trailhead Parking

車を停めたら、掲示板とは反対側にある「Fire Tower」の表示のある道から歩き始めます。

Balsam Lake Mt Trailhead

少し先には、入山届けのボックスがあるので、日にち、名前、行き先、人数など指定の項目を書き込み、帰りにこれをチェックアウトします。

registration

道はわかりやすいので、迷うことはありません。最初は青いブレーズのDry Brook Ridge Trailを進み、

Dry Brook Ridge Trail

分岐が来たら「Fire Tower」の表示がある左のBalsam Lake Mt Trail(赤いブレーズ)に入ります。

私は、ここで曲がらずにまっすぐ進み反時計周りで歩いたこともありますが、時計周りの方が、最初の登りはきつくても登る距離は短くてすみ、サミットのあとは長い下りだけになるので、楽だと思います。

しばらく登ってたっぷり汗をかいたころ

3500 Foot Elevation Sign

3500フィートの表示があります。あと223フィート(68m)登れば頂上です。

また、この少し先には湧水があります。

ここまでくると、山頂も間近で、すぐにタワーがみえてきます。

風が吹っさらしの階段を登るのは少しスリリングですが、一番上は壁のある小屋のようになっているので、風も遮られ、見晴らしもよく、落ち着いて景色を楽しめます。ただし一度に大勢は登れないため、すでに数人が上にいるようなら、下りてくるまで待たなければなりません。

View from Balsam Lake Mt Fire Tower

上から見る景色は素晴らしく、この日はボランティアのレンジャーが上で説明をしてくれ、下にある山小屋の修復嘆願書の署名集めもやっていました。

以前はこの小屋で古い資料の展示などもやっていたようですが、老朽化が進み危険な状態になったので現在は閉鎖されていて、修復が望まれているようです。

頂上で一息ついたら、ここから先は下りだけなので楽です。

しばらく歩いて分岐がきたら右に曲がってDry Brook Ridge Trail (青いブレーズ)に入り、来た時に左折した分岐を通過して、パーキングへ。ファイアータワーに登ったりした時間を入れても、2時間20分ほどで戻ってきました。歩き終えた時には適度な疲労感を覚えるいい感じのデイハイクでした。

ちなみに、このトレイルヘッドの近くには、大菩薩禅堂金剛寺という禅寺があります。

Dai Bosatsu Zendo Kongo-ji

嶋野榮道という日本人の臨済宗の僧侶がアメリカに禅を広めるため1976年に開いた禅堂で、この方は1960年に渡米して、1968年にまずマンハッタンにニューヨーク禅堂正法寺を開設しています。私は無宗教ですが、好奇心から以前この金剛寺で1泊2日の禅の修行をしたことがあります。日本のZENはこんな何もないキャッツキルの山奥でもしっかり受け継がれているのでした。

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