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Catskill 35’sってなに?〜NYでハイカーの話題にのぼる山たち

ニューヨーク

ニューヨークの山好きの間では「Catskill 35’s」をいくつ制覇したかが話題になることがあります。キャッツキルは、マンハッタンから車で2時間半〜3時間ほどでいけるアップステートにある山地で、「Catskill 35’s」はこの地域にある高い山のことです。35’sとなっているのは、ここには3500フィート(1067m)以上の山が35山あるため。コロラドなどで話題となるのは標高1万4000フィート以上の「14ers」(詳しくはこちら)ですが、ニューヨーク市の周辺にはそれほど高い山がないため、3500フィートで高い山のカテゴリーに入ります。ちなみにキャッツキル山地の最高峰は標高4184フィート(1275m)のスライド・マウンテンです。

35山のなかには、きちんとトレイルが整備されていない山もありますが、現在はそれらを含めて35山のうち公有地にある33山に自分の足で登頂し、さらに冬季(12月21日〜3月21日)に4山(スライド、ブラックヘッド、パンサー、バルサム)に再登頂すると、「Catskill 3500 Club」のメンバーとして認められます。標高はそれほど高くないとはいえ、これはなかなかたいへんなことで、トレイルがない山は地図やコンパスを頼りに藪漕ぎで登らなければならず、トレイルがあっても、冬季のキャッツキルは相当な雪に埋もれます。それを制覇したということは、少なくともニューヨーク周辺ではハイカーとして一目置かれる訳です。「Catskill 3500 Club」は1962年に設立され、ボランティア活動や上級ハイカーむけのハイペースなグループハイクなども定期的に開催しています。

以下は「Catskill 3500 Club」による33山の公式リストです。数字は標高(フィート)。太字は普通のシーズンと冬季の2度登らなければならない山で、*マークがついているのは、藪漕ぎが必要で山頂にキャニスターが設置されている山です。

Slide 4184
Hunter 4030
Black Dome 3994
Thomas Cole 3953
Blackhead 3940
West Kill 3898
Cornell 3857
Plateau 3835
Table 3825
Peekamoose 3819
Sugarloaf 3783
Wittenberg 3782
Southwest Hunter* 3753
Balsam Lake 3729
Panther 3724
Lone* 3700
Big Indian* 3699
Friday* 3692
Rusk* 3686
Kaaterskill High Peak* 3652
Twin 3650
Fir* 3629
Balsam Cap* 3608
Balsam 3607
North Dome* 3605
Bearpen 3587
Eagle* 3583
Indian Head 3573
Sherrill* 3558
Vly* 3541
Windham High Peak 3525
Halcott* 3509
Rocky* 3487

また、ニューヨーク州のより北部に位置するアディロンダック山地には、州最高峰のマウント・マーシー(5344フィート)を含め、もう少し高い山が集まっているため、これらのうちトップ46山は「Adirondack 46ers」と呼ばれ、それらを制覇した人たちの「Adirondack 46ers Club」というのもあります。日本にも、100名山、200名山などがありますが、どこでも山好きは何かとカテゴリーを作って、その制覇を目指すのが好きなようです。

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