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パリセード・パークウェイとハドソン川の間でクリフの上下を歩くトレイル:ボンベイフック(Bombay Hook)

ニュージャージー

ジョージ・ワシントン・ブリッジのNJ側から始まるパリセード州間公園道路(Palisades Interstate Parkway)はNYやNJの人にはお馴染みの緑あふれるパークウェイですが、この周辺はその名の通り「パリセード州間公園」となっていて、サイクリングやハイキングを楽しめるトレイルもたくさんあります。今回歩いたのはそのうちの一つで、アルパイン・ピクニック・エリアから、まずは川沿いの下の道「ショア・トレイル」(白いブレーズ)を進み、途中から崖を登って「ロング・パス」(青いブレーズ)で戻ってくるループです。たいへんな岩場の「The Giant Stairs」は通らず、少しチャレンジングなのはロング・パスのある上のレベルまで登る時だけ。あとはほとんど平坦で、行きは右手に、帰りは左手にハドソン川が見え隠れし、木漏れ日を浴びながら気持ちよく歩けます。ニューヨーカーにとっては、なんといってもマンハッタンから近いのが魅力。

●エリア:Palisades Interstate Park (NY/ NJ)
●ルート:Shore Trail & Long Trail Loop from Alpine Picnic Area (Bombay Hook)
●距離:5.7 mile
●標高差:754 ft
●難易度:🌠🌠
●登山口:アルパイン・ピクニック・エリア(パリセード・パークウェイのExit 2を出てそのまま進み一番下まで行ったところ)

これは駐車場から上を見上げたところで、帰りはこの崖の上の「ロング・パス」を歩いて戻ってきます。駐車場は有料で、マシン(クレジットカードのみ)を使うか、トイレの近くなどに表示してあるQRコードをスキャンして、アプリで支払います。料金は自分で選択した時間分(2023年5月時点で$2.5/hr)で、参考までに、私たちはほとんど休憩はとらず約2時間半でこのループを回り終えました。パーキング料金を支払うマシンは駐車場の入口近くだけでなく、少し奥の方にもあります。また、パーキングにはトイレのほか、軽食や飲み物を買える売店もあります。

右手に川を見ながらピクニック・エリアを奥まで進むと登山口がでてきます。

ショア・トレイルは文字通り川のすぐ近くを通り、時々視界が開けると水面や対岸のニューヨークが見え、遠くにはマリオクオモ・ブリッジ(旧タッパンジー)も見えます。

左側は崖で、折り返し地点では、何度かスイッチバックを繰り返してその上の高さまで登ることになります。

この登りは「Forest View Trail」と呼ばれ、白いブレーズの「ショア・トレイル」と青いブレーズの「ロング・パス」を結んでいるので、ブレーズもブルーと白のコンビになっています。

登り終えると、ロング・パスを南(左)に向かって進みますが、少し行くとFederation Memorial Parkがあり、Women’s Federation Monumentがあります。モニュメントは、ニュージャージー州婦人会連合がパリセードの保護活動で果たした役割を讃えるために1929年に設置されたもので、このトレイルの見どころの一つとなっています。ハドソン川はその景観の美しさからアメリカのライン川といわれ、モニュメントのデザインは中世にヨーロッパのライン川沿いにあったガードタワーを模していて、上に登ることもできます。

これはタワーの上から川を見下ろしたところ。この辺は鷹もたくさん生息しています。

ロング・パスは、NYCの175丁目地下鉄駅から州都オルバニー近くのJohn Boyd Thacher State Parkを結ぶ全長358マイルもの長いトレイルですが、この区間は高速道路にかなり近く、場所によっては木立の向こうにパークウェイを走っている車が見えるほどです。

またこの周辺は独立戦争時(1776年11月)に英国軍がハドソン川からフォート・リーを目指して上陸したエリアでもあり、当時の兵士たちの足取りを辿るトレイルもあります。当時フォート・リーは、ジョージ・ワシントンと後任のチャールズ・リー将軍がニューヨークを守るためにキャンプを設営した場所で、地名の由来となっています。フォート・リーとマンハッタンがジョージ・ワシントン・ブリッジによってつながったのは、そのずっと後の1931年のことです。

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