スポンサーリンク

アメリカの山道で役立つトレイル・ブレーズの読み方

山や自然の知識

アメリカやカナダの整備されたトレイルを歩いていると必ずでてくるのが、一定の間隔で木の幹や岩などに色がつけられているブレーズ(Blaze)。トレイルごとに色分けされて、正しいルートを教えてくれるトレイル·マーカーです。アメリカの山歩きの基本のキなので、一度ここでおさらいしておきましょう。

ブレーズは、だいたい0.1マイルごとにでてくるので、もしそれまで目にしていたブレーズを0.5マイル以上見なくなった場合は、道を間違った可能性が高いため、地図をチェックするか、最後にブレーズを見たところまで戻って道を確かめるのが賢明です。

一般的なブレーズは、2×6インチ位の縦長長方形のペイントや丸いタグで、1️⃣のように一つずつ付いていれば、そのままそれを追って進めばいい訳ですが、時々同じ色のブレーズが複数、違うパターンででてくることもあります。これは、念の為にいくつも重ねて描かれている訳ではなく、それぞれに意味があるので、その違いを知っておくと、より歩きやすくなります。

よく出てくるのは、斜めに2つ続いているもので、これはそちらの方向へ向けて歩けという意味です。2️⃣のように右が上になっていればトレイルは右の方へ、3️⃣のように左が上になっていれば左の方へつながっています。

4️⃣と5️⃣のような三角のパターンはトレイルのスタートとフィニッシュを意味します。4️⃣のような上むきに三角形に3つ並んでいるのは、そこからトレイルが始まるという意味。反対に、5️⃣のように逆三角形なら、そこでトレイルが終わりという意味です。

6️⃣は、左側のメインのトレイルはまっすぐ続いているけれど、横の1つのブレーズの方向に別のトレイルなど枝分かれした道がでてくることを意味します。

また、1箇所に複数のトレイルのブレーズがまとめて表示されている場合もあります。

例えば、上の写真はブルーとホワイトのトレイルはここから左に曲がっているけれど、レッドは右だよということをまとめて教えてくれてます。

いずれにせよ、ブレーズの色はトレイルごとに決まっていて、最初から最後まで同じ色が使われるのが普通です。よく知られているのがアパラチアン·トレイルの白いブレーズ。ニューヨーク周辺ではベアマウンテンのエリアなどでよく目にするし、テネシー州のグレートスモーキー国立公園にも白いブレーズのトレイルがあります。そういう場所を通ると、短い距離でもアパラチアン・トレイルの一部を歩いているんだと思えて、ちょっと嬉しくなってきます。

そして、私のお気に入りのブレーズは、ボールド・マウンテン周辺などを通っているRamapo-Dunderbergトレイルのもの。まるで日の丸です。だから、この道を歩いている時はブレーズに応援されているようで、ちょっとだけ元気がもらえる気がします。この写真のマーキングは、ブレーズだけでなく、赤い線でも右の方向へ曲がって行くようにと教えてくれてますね。

タイトルとURLをコピーしました